妻はちょっとした懸賞がついた
雑誌などのアンケートのハガキを書くのが好きだ。
雑誌などのアンケートのハガキを書くのが好きだ。
しかし、なかなか出せない。
外出の際、持って出るのを忘れる。
外出先で気づき、地団駄踏んでくやしがる。
外出先で気づき、地団駄踏んでくやしがる。
次の日、ハガキを持って出る。
(よしよし)
ところが、ポストに入れるのを忘れて帰って来る。
家で気づき、地団駄踏んでくやしがる。
(よしよし)
ところが、ポストに入れるのを忘れて帰って来る。
家で気づき、地団駄踏んでくやしがる。
そして次の日、また持って出るのを忘れる。
あとは何回か、そのふたつの繰り返しだ。
あとは何回か、そのふたつの繰り返しだ。
何度も持って出ては持って帰ってくるので
最初ぴんとしていたハガキも
だんだんヨレヨレになってしまう。
最初ぴんとしていたハガキも
だんだんヨレヨレになってしまう。
ようやくポストに入れた日、
妻は誇らしげである。
妻は誇らしげである。
僕が「よくやった」と褒めると
にいっと笑ってふんぞりかえって
まんざらでもないという顔をする。
にいっと笑ってふんぞりかえって
まんざらでもないという顔をする。
懸賞は、わりとよく当たる。