2014年5月6日火曜日

デイサービス

発達支援デイサービスは本来親子分離だが、
いきなりは無理なので、当面同伴で参加する。
火曜と金曜、午前9時から午後1時まで。
早く分離して楽をしたいが、事を急いでトラブルになるのも怖い。

走り回っている長男を何とか椅子に座らせようとするけれど、
いつまでもうまくいかず、つい声を荒げてしまう。
長男があああと叫びながら玄関へ逃げる。
追いかけて引き留めると、下駄箱から靴を取ってこちらに投げつける。
カッとなって頭をはたくと、火が付いたように泣いて突っ伏す。

先生が来て、息子の背中をさすりながら
「大丈夫大丈夫」
何が大丈夫なのだろう?
「お父さん、靴を投げるのもひとつの意思表示です。
 何も表示できないよりずっとマシです」
「叩いてしまいました。いけなかったですよね」
「それは仕方無いですよ。悪いものは悪い」

昼食時、妻が詰めた弁当を食べさせる。
塩昆布をのせたごはんと卵焼き。これしか食べない。
隣の子を見ると、具の無いケチャップライスだ。
あれよりはいい。

スプーンを三回ほど口に運んだところで、席を立って遊び出す。
先生がすぐに
「青くん、もうごちそうさま?」
反応が無いと
「はい、ごちそうさまね。お父さん、お弁当しまってください」
「戻ってきたらまた出しますか」
「いえ。席を立ったら食事はおしまいです」
あとは泣こうが喚こうが覆らない。
厳しい。

ところがその厳しい先生たちに、
長男が急速に心を許しつつあるのがわかる。嫌でも。
時折見せる花のような笑顔、
あれを私に向けることはない。

心穏やかでいられない。
何が違うのか。



※2017年追記
今にしてみれば簡単なことで、
「基準を持って叱る」ことと「感情にまかせて怒る」ことの違いです。
人間関係一般に敷衍できる話で、
「OKの基準」がその日の気分で変動する上司が
部下に嫌われるのと同じこと。
しかし、当時はわかっていませんでした。